センサーサイズの違いによるレンズの焦点距離の換算ですが、マクロ域ではセンサーサイズの大きさ比率ではなくなります。 けっこう重要な事だと思うのですが、この事についての情報は見たことがありません(勉強不足?) と言う事で計算してみました。
フルサイズとマイクロフォーサーズ(以下MFT)のレンズ焦点距離換算はMFTを2倍にしたのがフルサイズ相当になりますが、これは一般的な撮影の場合です。マクロ領域では違います 。MFTで60ミリマクロで撮影倍率0.5はフルサイズ90ミリ倍率1倍で等価になります。MFTで倍率0.25ではフルサイズは100ミリです。ただし、実際のマクロレンズではインナーフォーカスや近距離でレンズの一部の移動量を収差補正で変えたりしてて、ピント移動で合成焦点距離が変動しこの計算通りにはなりません 単レンズの想定での計算値です。
フルサイズカメラで撮影倍率が等倍はMFTでは0.5倍に相当します。MFTの60ミリマクロで0.5倍の撮影ではレンズをセンサーから30ミリ(60ミリ×0.5倍)繰り出しレンズ、センサー間は90ミリになり、レンズ先端から被写体までの距離180ミリ(90ミリ÷0.5倍)でピントが合います。フルサイズで同じ画角で等倍撮影するには、MFTでのレンズ、センサー間の距離が2倍の180ミリ(90ミリ×2倍)で等倍になるレンズは90ミリになります(180ミリ÷(1+1倍))。こちらもレンズ先端から被写体の距離は180ミリ(180ミリ×1)となりフルサイズ、MFTと同じなります。
写真と本文は関係ありません。